›2005年 5月 07日

[ 範疇 : 映画のある部屋 ]

詩的魔人 クラウス・ノミ

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 クラウス・ノミを知っているか?
 
 私が幼少の頃、テレビCMだかに出演していたのを、うっすらと覚えている。
 つまりは、私より年長さんならば知っている可能性が高いのだが、同世代以下となると、よほどの音楽好きしか知らない存在だったであろう、それがクラウス・ノミだったはずだ。
 
 その人間離れしたルックスから想像できるように、音楽の方もハチャメチャ。
 期待通りにブッ飛んだ音楽を奏で続けてくれる。
 要するにニューウェーブという時代の寵子だったのだろう。
 
 そんなクラウス・ノミを題材にした映画が公開されるとのこと。
 その勇気ある決断に拍手を送るとともに、日本全国にクラウス・ノミ現象がわき起こり、猫も杓子もクラウス・ノミって言い出したら…厭だなぁって(笑)。

 正直に言えば、オイラはクラウス・ノミが大好きなのだ。
 できることならば、あまり世間に知らしめず、こっそり自宅で聞いては爆笑していたい、そんなアーティストなのだ。自分の気に入ったアーティストを遍く知らしめようと宣伝活動にいそしむ傾向のあるオイラにとっては、まあ、かなり珍しいことなわけで、それだけクラウス・ノミが特別な存在だということになるのだろう。
 だからこそ、だからこそ、クラウス・ノミの映画が公開されるってのは、ちょっと悔しかったりする。
 
 ■「ノミ・ソング」公式サイト
 
 いきなり音楽が流れるが…これこそがクラウス・ノミの代表曲、Total Eclipseっ!!
 いきなり地味なオッサンの声で淡々と唄っているかのように聞こえるが、数秒後、突如として違和感バリバリのオペラ・ヴォイスにチェンジして、高らかに歌い上げ始めるのだ!!
 なんとクラウスちゃん、ベルリンの音楽学校でオペラの教育を受けたという正統派なファルセットの持ち主なわけで、それを強引にロックに密輸入っていうか、堂々と持ち込んじゃうのは、やはり頭の回路が何本か断線しているか、あるいは天才だったのか、そのどちらかなのだろう。
 
 この映画の公開を記念して、クラウス・ノミのベスト盤も再発されるとのこと。
 ●ザ・コレクション~ベスト・オブ・クラウス・ノミ
 
 もちろんオペラの歌手としては、遠くマリア・カラスに及ぶところではない。
 しかし、そのオベラ声が飛び道具として、やたらと用いられる奇妙な楽曲は、まあ、中途半端なプログレッシブロックやジャズなんかよりも挑戦的だといえよう。…しかも笑えるし。
 くわしい曲の感想などは、以下のリンク先を読んでいただければ、それぞれの笑いどころなども理解していただけることだろう。また、クラウス・ノミのイカれた写真なども見ることができる。
 歌舞伎のような隈取りに、アングラ演劇も真っ青の白塗り、サリーちゃんのパパみたいな髪型。
 衣装は逆三角形のタキシードみたいな変な服に、巨大な蝶ネクタイ。
 そして分厚いおちょぼ口に、片岡鶴太郎似の素顔だっていうんだから、やっぱ変だ、この人。
 
 ■Klaus Nomi:ディスコグラフィ解説あり
 ■Klaus Nomi:歴史的価値のある貴重な画像あり

 いや、オイラの中では、正直、こっちの印象の方が強いんだけどね(;´Д`)挿絵がまんまにクラウス・ノミでしたから(笑)。

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