本日、吉野家の牛丼が1年ぶりに復活する。
とりあえず1日限定だそうだ。
【日時】
2月11日(金)午前11時〜
*売り切れしだい、又は閉店を以って終了させていただきます。
【開催店舗】
全国の吉野家(一部の店舗では、販売を行いません)
*築地店及び競馬場等、牛丼を販売している店舗など12店舗
【販売価格】
牛丼 並盛 300円、 大盛 400円
*2月11日(金)当日限りの価格です
*特盛、牛皿の販売は行いません
*お持ち帰りは、お1人様1回につき4個までとさせていただきます
たぶん、また内輪向けイベントが大好きな
某掲示板の利用者などが
大騒ぎするんでしょうな(´ー`)y-~~
しかし、その復活も今日だけである。
某所で指摘されていた「なぜ吉野家は牛丼を復活させないのか?」という疑問は残り続けているのだ。
今回は牛丼をめぐる外食産業の動向について論じていく。
その前の準備として、読者の方には以下の基本的な知識は押さえておいて欲しい。
■美味しい牛丼の作り方
まず、牛丼を扱う主な企業をあげてみよう。
●吉野家(株式会社吉野家ディー・アンド・シー)
●松屋(株式会社松屋フーズ)
●すき屋(株式会社ゼンショー)
●なか卯(株式会社なか卯)
●神戸ランプ亭(株式会社 神戸らんぷ亭)←ダイエーが100%株主ですが。
(参照:牛丼研究会より)
このなかで牛丼を復活させていないのは、吉野家となか卯だけである。
豚丼のような代替メニューも含めての価格比較は以下の通りになる。
| 店名 | 旧価格 | 現行価格 | 代替品名 | 代替品価格 |
|---|
| 吉野家 | ¥280 | - | 豚丼 | ¥320 |
| 松屋 | ¥290 | ¥390 | 豚めし | ¥290 |
| すき屋 | ¥280 | ¥350 | 豚丼 | ¥280 |
| なか卯 | ¥280 | - | 豚どんぶり | ¥330 |
| 神戸らんぷ亭 | ¥270 | ¥350 | - | - |
現在、牛丼を展開している企業では、もちろんアメリカ産の牛肉は利用していない。できてない。
神戸らんぷ亭ではダイエー資本を武器に、豊富に残っていたアメリカ産牛肉をしばらく利用していたのだが、いつのまにか豪州産へとスイッチしたようだ。ちなみに公式サイトの情報量の少なさには呆れ返ってしまう(´Д`)
すき屋の「牛丼」や
吉野家の「牛焼肉丼」は豪州産牛肉なんだそうだけど、
なか卯の「牛カルビ丼」は米国、豪州、メキシコ産牛肉使用だそうだ。で、唯一、異なるルートを開拓した
松屋では中国産牛肉を利用とのこと。
やはり産地によって味が違うらしい。豪州では牧草を食べさせているのに対して、米国では穀物を飼料としているのが大きな要因だそうだ。松坂牛の中にはワインを飲む牛もいるとか…。
ざっと上の価格表を見ていて気がつくのは、元来の「牛丼」の価格と同じラインに代替メニューを用意し、それよりもワンランク上の価格帯に改めて「牛丼」を据えるという戦略である。
もちろん、いままでの日本には「豚丼」などという食文化がなく、一番安いメニューとして、まず「牛丼」を用意するという暗黙の共通理解、常識があったことは事実だろう。
そこへ数年前から突如としてわき上がった
狂牛病、BSE騒ぎだ。
それによって牛肉以外の丼物が「代替品」という名目上、許容される雰囲気ができあがったのも事実であろう。そして、さらに「牛肉が入手困難になった」というのは周知の事実として認められる。つまり、値上げをしようとも、説明の必要もなく「しかたないよね」と容易に理解してもらえる土壌が用意されているのだ。
もちろん、本当に牛肉の価格は高騰しただろう。
そして価格も値上がりした。それによって、どれだけの粗利が生まれているのかは闇の中である。
しかし、そこまでしても「牛丼でなくっちゃ!」というファンの気持ちを、どのように考えているのか、そこに企業の顧客に対する姿勢が見えてくるだろう。
「安い、早い、旨い」の三拍子こそが、牛丼の黄金律ではなかったか。
「安くない、豚丼と比べてもさほど早くない、旨くない」では誰も興味を持たないだろう。その結果として、代替品も含めて店全体のイメージが悪化し、客離れを誘発、そして業績が急激に低下する可能性は非常に高いだろう。
自粛直前までの牛丼は旨かった。
貧乏生活ゆえの過酷なバイト生活を送り、夜遅くに疲れて帰ってくる途中、錦糸町駅前にある吉野家で牛丼を胃に流し込む行為は、一瞬の出来事とはいえ、暖かい安らぎを与えてくれた豊かな時間だった。安かった。暖まった。お腹いっぱいになった。あとは寝るだけだった。
折しも吉野家がSMAP中井貴一をCMキャラクターに採用し、怒濤のような攻めの手を見せていた頃である。あの頃の吉野家は旨かった、熱かった。
個人的な願望としては、
1:競争・比較する価格の基準は、あくまでも牛丼(並)。
2:牛丼の価格を以前のレベルにまで引き下げる。
3:代替品などは牛丼と同価格でも、安くてもどうでもいい。
以上の3点こそが牛丼屋として最低限必要になってくると思われる。
それはいわば牛丼への愛であり、牛丼専門店としての誇りというものに関わってくる要素だろう。
そして、そういう頑な「こだわり」ってものがないと、誰も寄ってこないものだ。
カリスマとされる人物が、自分に自信がなく、対人恐怖症だったことなどあるだろうか?
願わくば、安全性ばかりではなく、味に対しても信頼できる店舗運営を心がけて欲しいものである。
【追記】
書いてる最中にすっかり忘れていたが(;´Д`)「何故吉野家は牛丼を再開しないのか?」という疑問に対しては、吉野家自身が回答してくれてます。
■吉野家:お客様へのお知らせ:「何故、吉野家は牛丼の販売を再開しないのか?」
ってことで、もうしばらく待つことになると思うので、代わりに牛丼レシピです。
■吉野家風牛丼の作り方
■牛丼の作り方:レシピ