›2005年 1月 14日

禅語でGo!

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 禅で公案というものがあります。
 俗に「禅問答」と言われるもの。
 用語が難解で、内容は支離滅裂。突拍子もなく、ヤマなし、オチなし、意味なしの不可解な言葉のように思われることが多いのでしょう。

 たとえば有名な白隠の「隻手音声」。

白隠云く「両掌打って声あり、隻手に何の音声かある。」
 つまり片手で鳴る音とはなんだ?という問いです。
 
 そもそも禅は「教外別伝、不立文字、直視人心、見性成仏」、言葉では伝わらないところを重要視してきました。「冷暖自知」まさに暑さ寒さは誰かに伝え聞くものではないからです。
 だからこそ、それを言葉で伝えようとすると常識の言語世界からは破綻した境地に至らざるをえないでしょう。
 
 公案には「法身」「機関」「言詮」「難透」「向上」の5種類が目的によって分類されるそうです。そして最後に「洞山五位」「十重禁戒」「末後の牢関」とやらで総仕上げとのこと。
 くわしくは、こちらのサイトを参考にして下さい。

 今回は「難透」のなかでも白隠八難透といわれる「疎山寿」「牛過窓櫺」「乾峰三種」「犀牛扇子」「白雲未在」「南泉遷化」「倩女離魂」「婆子焼庵」のひとつ、「婆子焼庵」に焦点を当ててみたいと思います。
 いや、最初は禅語の紹介記事にする予定だったんすけど(;´Д`)この公案にブチ当たって煩悶しはじめて、すっかり頓挫しちまいました。わらぃ。

「婆子焼庵(ばずしょうあん)」

昔、婆子あり、一庵主を供養し二十年を経たり、常に一人の二八女子をして飯を送って給持せしむ。一日女子をして主を抱かしめて曰く、正に恁麼の時如何と。主曰く枯木寒巌に依る倚る三冬暖気無し。女子婆に挙似す。婆曰く我れ二十年祗箇の俗漢に供養せしかと。遂に遣出して庵を焼却す
 ある老婆が修行の僧に草庵を建ててやり、仏道修行が成就するようにと何かと面倒を見ていました。
 年月も経ち、ある日老婆は、いつも草庵に食事を運び、給仕をしている若い娘に対して、僧を誘惑するよう命じました。娘は、言われるがまま、修行僧に抱きついて、「正恁麼(ショウインモ)の時(トキ)作麼生(ソモサン)?(まさにこんな時、どうするのかしら)?」と懇ろな言葉をかけてみました。
 すると、僧は決然として女性をつきとばし「枯木寒厳に倚って、三冬暖気なし(まるで冬の巌にたつ枯れ木に冷気が吹きつける如しで、悟りきった私の心は少しも動ぜん!」と言い放ちました。
 老婆は娘の話を聞いて「こんな俗物のために20年も面倒を見てきたとは!」と激怒し、修行僧を庵から追い出して、その草庵まで焼きはらってしまった。
 …意味わかりますか?(;´Д`)
 
 オイラが衝撃を受けたのは、若い女性が誘惑うんぬんの箇所ではなくて(笑)、要するに「真面目に修行をしていた僧が、なぜか非難される」という点なのです。
 修行というとストイックな苦行を想像すると思います。
 また、ストイックな姿勢にこそ、清らかな聖人のイメージを抱くと思います。
 でも、この公案は、「それがいかん」と。
 
 もちろん、そこで女性とエッチしちゃあダメですよ。 
 言語道断。仏弟子の風上にも置けません。
 江戸時代の白隠禅師は、弟子が得意そうに「私なら、その場で抱いてしまいます」と言ったのを聞いて、即座に破門にしたそうです。
 
 最近のオイラは、キリストに代表されるような「自己犠牲」の精神が美しく、崇高なものだと考えてしまうことがあります。…ニーチェには大爆笑されそうだけどな(;´Д`)うっせーよ、ほっとけ。
 ストイック、我慢、耐える…。
 そんな言葉の美しさの背後には、まさに欲望を断念するという意味での「自己犠牲」が潜んでいるからこそ人は、美しいと感じるのでしょう。
 
 ですが、禅では、そんな自己犠牲をせせら笑います。
 そもそも、なにかを我慢している段階で、本物じゃないよ、と。
 若い女性への拒絶の仕方が悪かったとか言い方の問題じゃないんです。
 拒絶という発想が生まれるだけで、まだまだ未熟だし、その奥底には肉欲の煩悩が蛇のように激しくうねりまくっていることを逆に証明してしまっているのです。
 
 ああ(;´Д`)懺悔します。
 オイラの女性の趣味は、特に巨乳だとかの女性的な魅力ぷんぷんな要素には興味がなくて、逆にフェミニンさを感じさせない、人間として魅力的な女性に惹かれる傾向にあるのですが、これってもしかして「婆子焼庵」の僧と同じように、女性的な要素へ吸引されることへの必死の抵抗なのですかね?
 胸元とか見えるとドキドキしちゃうもんね。まだまだ未熟ってことだな(´ー`)y-~~
 
 話を元に戻すと、僧はなにをすべきだったか、というと、オイラの見解は以下の通り。
 「ならばワシが僧にメシを運ぼうぞ」と女性の前に転がり、胎児のように丸くなる。

 ま、所詮は野狐禅。この程度です(´ー`)y-~~ スマンカッタ
 是非とも参禅してみないとね。

【禅語リンク】
■お祖師さまと禅の話:音楽が流れるが(;´Д`)
■クイズ:公案はクイズじゃありません。が、とりあえず。
■禅の言葉:短いがエッセンシャル。
■禅語に親しむ:「直心是道場」という言葉について
■禅のことば:数も多いのでオススメ。
■悉有仏性:いろいろある。
■一筆法話:勉強になる。
■翠岑雑録:武道のことも面白い
■経営禅研究会:経営者に贈る禅のサイトらしい
 
【禅リンク】
■臨済禅・黄檗禅:公式サイト
■曹洞禅:公式サイト
■典座ネット:精進料理
■FAS協会:久松真一による新しい禅
■三宝教団:十牛図がある。
■楽道庵:テキスト豊富。
■単伝の佛法(坐禅):禅堂にくわしい解説。
■禅のページ:禅の方法と、精神分析との比較。
■松門寺:祖録:無門関や碧巌録などが読めます。
■無門関:読みやすく、判りにくく…。
■無門関:解説があって困る(;´Д`)
■人間禅:菩提達磨と二祖慧可の記事

Comments

 禅問答といえば「蒟蒻問答」ですよね(´ー`)y-~~
 ちなみに二日酔いでバタンキュウです(;´Д`)昨日は盛大な送別会を開いていただいたのさ。ああ、飲み過ぎたぁ〜。

Posted by: 管理人 [URL] at 2005年01月15日 19:51

遊びにきましたよ〜コメントはここにかいて大丈夫でしたっけ?!
二日酔い大丈夫ですか?昨日は行かなくてすみません。すごい集まったみたいですね。 
 なんかすごい本格的なサイトですね!私も自分でホームページ作ってみようかな。

Posted by: nakayama at 2005年01月16日 03:16

 おお、ようこそおいで下さいました!
 ようやく二日酔いは醒めましたが、昨日はそのせいでExcel研修にも行けず、明日の新職場への初出勤に暗雲立ちこめまくりです(;´Д`)でも、みんな祝ってくれたから後悔どころか満足すらしているんですけど。
 んーと、合計人数は25人くらい来てくれたんでしょうか…。次から次へと酒を注いでくれるので、一気呑みで感謝を表したところ、この有様です(;´Д`)まあ、nakayamaさんと呑める機会がある時は落ち着いて呑ませていただきたいと思います。
 近いうちに「イッツベジタブル」に遊びに行かせていただきますけど、手が空いていたら、是非一緒に呑みましょう! …って無理かな?(笑)
 なお、サイトですが「海月舎」は最近流行の「ブログ」ってシステムを利用して構築しています。これなら手軽に運営・管理できるのでオススメですよ。できるかぎりで力にはなりますので、是非ともいろいろチャレンジしてみてくださいヽ(´ー`)ノ

Posted by: 管理人 [URL] at 2005年01月16日 20:32
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