
数年前に大流行した「自分探し」という言葉。
そのルーツは、30年ほど前に世界中に感動を呼び起こしたアレックス・ヘイリーによる「ルーツ」という小説になるのだろう。
…「ルーツ」だけにな(爆笑)。
ところが20代の若者が口にする「自分探し」の場合、趣が異なってくるらしい。
ぶっちゃけ、自分自身のルーツなど問題ではないのだ。
どうやら、そこで問題とされているのは、正真正銘、自分らしい「本当の自分」というものらしい。
さて、はたして本当の自分とやらは見つかったのでしょうか?
まず、ルーツを探求するタイプの「自分探し」について補足しておこう。
要するに、それはセルフ・アイデンティティの再構成ということになる。
他者や社会によって承認される、社会的な記号としての自己の存在意義こそがアイデンティティだというわけで、民族性のみならず、役割や帰属意識なども重要な要素になってくるのである。
だが、現代日本社会の若者においては、それがあまりにも希薄じゃないかい?と苦言を呈したのが、かの小此木啓吾先生。
本来の自己像を理想的なものとして高く設定し、現在の自分を仮の存在として遊び感覚で、気分のおもむくままに生きていくスタイルを、「モラトリアム人間」だの「自己愛人間」だのという造語でバッタバッタと切り捨ててしまったわけだ。
今回のテーマである「自分探し」人間と大きく重なる部分があることに気がつかれるだろう。
そう、「自分探し」というキーワードは、現代においては「現代的モラトリアム人間」を指し示す勘合符のような言葉になっているのである。
「自分を探す」って言葉自体が、そもそも奇妙だと思わないだろうか。
近所の竹やぶを探したって、ツチノコや100万円は落ちてるかもしれないが、自分自身が見つかることは絶対にありえないだろう。せいぜいドッペルゲンガーがいいとこである。
冗談はさておき、自分自身の存在意義だって、そう簡単に見つかるもんじゃない。
つーか、おまえら本当に探しているのか?と問いつめたくなるときもあるくらいだが(;´Д`)実際には、探せば探すほど見つからなくなると考えて間違いないだろう。
それは何故か。
胸に手を当てて聞いてもらいたい。
「自分自身が見つからない」という人間の多くは以下のような行動傾向を持っていると思う。
すなわち、浜崎あゆみや宇多田ヒカルを聴いて喜んでいる「一般人」を無意識のうちに小馬鹿にし、理解しあえる選民だと思った似た者同士でキズを舐め合い、本当の自分があるべき恵まれた環境を誰かが提供してくれるのを、炬燵でミカンを食べながら待っているような人である。
- 他律的
- 夢見がち
- 理想が高い
- 一般人をバカにする
- 排他的
- 同病相哀れむ
そして、未来でも過去でもない、まさに今という、この孤独な瞬間に、自分自身の足で立ってみるのだ。その孤独な地平において、他人の評価なども一切、介入できない、生身の自分自身を見つめるのである。
なにが見えるだろう。
そう。そこには自分自身すらもいないのだ。
自分自身の足で立ち上がり、本当の意味で他人が気にならなくなった時点から、本当の自分探しは始まる。他人のものではなく自分自身のものとしての自分を生きることができる。
そして、その地点から改めて他人を見渡したときに、すべての存在が愛おしくみえるのである。
それがLove & Peaceの精神であり、禅の悟りの境地であり、あらゆる存在と自分との根底に横たわるコミュニケーションの根本的なものであろう。
とりあえず、自分自身をリセットしてみよう。
そこから改めて他人や社会との関係性を築き直すのだ。
それこそが本当に他者から切り離された点としての個人の始まりになる。
誰もアンタを気にしちゃいないんだよ?
アンタは邪魔者で、ゴミみたいな存在なんだ。
でも、それはアンタだけじゃない。
釈迦も孔子もキリストすらも、同じように邪魔でゴミみたいな存在でしかなかったはずだ。
ただ、彼らは他人を自分の道具にしなかっただけだ。
そして自分自身の信念に従って、自己責任で、自分の足で歩き続けただけである。
それくらいのことが、何故に貴方にできないのだろう。
とにかく自分を探したくなる衝動に駆られたら、鏡を見て欲しい。
そこには、既に立派な自分自身が立っているのだから。
あ、反感もたれる前に書いておくけど、特に誰かのことを想定して書いたってわけではないので念のため(;´Д`)よく誤解されるんでな。
まあ、一般的な話としてです。
もしも、当てはまるなぁと思ったら、怒る前に、それが良いことなのかを考えてもらえれば幸いってことで。
ちなみに深夜にスケボーってのはオイラたちのことです。わらい。
嫌いな言葉:
自分探し (そんなもん探すな!)
って後輩が言ってた。
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ryunosuke/8604/top.html
妹さんのお友達ですか?
個がしっかりしてそうな女性ですね。
素敵♪
ちなみに、今回のカテゴリーは「倫理」ですので、存在論みたいに小難しい話は意図的に避けてますので、念のため。