›2004年 11月 25日

魑魅魍魎百物語

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 妖怪は好きですか?
 妖怪の魅力を知るに至ったきっかけは人それぞれだと思います。
 
 たとえば京極夏彦の小説から、この世界にどっぶり浸ってしまった人もいることでしょう。
 あるいは純粋に国文学や民俗学を研究していて、妖怪という怪異に目覚めた人もいらっしゃることと思います。
 ですが、日本においては、やはり妖怪ファンにとって、善くも悪しくも、偉大な影響力を与えたのは、水木しげるなんです。
 日本人で水木しげるを知らない人は、どれだけいるのでしょう?

 そんな“妖怪ファンの父”水木しげるの企画展示が、両国の東京江戸博物館で開催されています。なんと妖怪アリャマタコリャマタ氏と京極夏彦氏の共同監修だそうな。 

■開催時期■
2004年11月6日(土)〜2005年1月10日(月・祝)
■会場■
江戸東京博物館 1階 企画展示室
TEL.03-3626-9974
■休館日■
毎週月曜日休館。
但し月曜日が祝日または振替休日の場合はその翌日
■開館時間■
9時30分〜17時30分
(木曜・金曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで)
 くわしい雰囲気などについてはasahi.comの記事を参照して下さい。
 
 ■江戸東京博物館公式ページ
 ■水木プロダクション公式ページ
 ■asahi.com紹介ページ
 
 なお、すでに実際に出かけた人の話では「お金をたくさん持って行け」とのこと。
 なんでもグッズの量が半端なく、どれもこれも魅力的なんだそうな。
 なんせ「博物館限定グッズ」ばかりか、鳥取県境港市の「水木ロード」でしか取り扱っていない商品まで扱っているんだからね。Tシャツ欲しい(*´π`)目玉萌え♪

 ちなみに水木しげるに恋しちゃってたまらない人には以下のDVDがオススメです。
 ●水木サン大全
 収録場所のひとつである神保町のさぼうるはオイラもお気に入りの喫茶店♪
 
 あとは鬼太郎茶屋ってのが調布市の深大寺にあります。
 ■鬼太郎茶屋
 それに対しての水木サンのコメントが秀逸。
 「深大寺は平日、人がほとんどいないが、経営は大丈夫なんだろうか」
 …オイラも10年くらい前に行ったことがあるけど、いやはや本当に人がいなかったもんな(;´Д`)まあ、鬼太郎茶屋めあての観光客が来ることを願うだけです。
 
 ちなみに私自身の妖怪遍歴を数行で紹介しておきましょう。
 まず小学校時代に、子供向けの妖怪本を購入してもらったのが契機らしい契機です。
 そこに展開されていた妖怪たちは、「ゲゲゲの鬼太郎」などからは想像もできないくらい、リアル気持ち悪くて、怖い存在でした。今から思えば鳥山石燕の百鬼夜行に描かれた妖怪たちを忠実に模写していたためだと思いますが、その雰囲気が幼心にビッシバシと伝わってきたのでしょう。それ以来、「鬼太郎」に出てくるような愛らしいファニーな妖怪は軽蔑し、人々から恐れられる恐怖の対象としての妖怪を崇め奉るようになりました。
 
 そして、多田克己氏が出版する妖怪辞典との出会い。
 この本が凄すぎた。
 なんせ民俗学的なエピソード満載で、これでもかっ!と妖怪の情報を紹介してくれるのだ。現状でもこれ以上の妖怪辞典には出会っていないし、ここで出会った鬼女紅葉の伝説には今でも心奪われ、それ以来、殺戮を好みそうな血まみれの女性が大好きという間違った人生を歩んでいるように思えてならない。
 
 そして高校時代、ふと出会ったのが毛羽毛現という二足のわらじを履く漫画家さんが描いた妖怪漫画「百物語byYOKO」
 これも驚嘆するほど優れた作品で、妖怪データなどを柳田國男「妖怪談義」や、平田篤胤「稲生物怪録」など古典中の古典から忠実に引用しながら、アクション漫画として愉快に再構成したもので、ぶっちゃけ、妖怪が登場する漫画で、ここまでマニア心をくすぐられるものは他にはなかったというほどの作品。
 残念なことに、「百物語byYOKO」は、たしか2冊しか刊行されておらず、あとは同人誌というコミックマーケット、通称「コミケ」で売買されている流通形態になっているようです。つまりAmazon.comや書店では購入できないってわけ(;´Д`)通販はできるっぽいけど。
 
 ええと、…誰か買ってきてくれません?(;´Д`)きちんと、お礼はしますので…。
 
 嗚呼(;´Д`)是非とも続きが読みたいYo!
 話がそれるが、最近の漫画は、画面の構成とか絵とか格段に進歩しているけど、なんだか文字は多いし、すべて作者の意図に沿って読まなければいけないくらいの強制力を感じてしまって、どうにもこうにも疲れてしまうんですよね(;´Д`)ちらっと読むには面白いと思うけど、結局はシラケてしまうんですわ。なんかムナしいのよ、マジで。
 ところが、この「百物語byYOKO」は、癒されるんです。
 生きとし生けるものへの愛情に満ちあふれていて、言いようもなく充実感に包まれるんですね。
 たぶん、作者である毛羽毛現さんの人柄ゆえのたまものなんでしょう。お子さんも生まれたそうで(´ー`)いいなぁ。第三次ベビーブームの到来ですかね。
  
 その後、大学で妖怪ファンクラブ「なまはげ」を結成するものの、参加者がオイラ一人なんで具体的な活動を断念
 その後、ほそぼそとミニコミ新聞「もののけ通信」などを出版し、大学食堂などで配るものの、それほど反響もなく面倒になって4号で廃刊
 それからですよ(;´Д`)宮崎駿の「もののけ姫」だとか京極夏彦の小説だとかで妖怪が再注目を集めはじめたのは! 
 
 もう、すっかり、そういうブームには乗れません。
 そもそも「鬼太郎」へ反発するかのような妖怪愛だったわけです。
 そういうスタンスで小学校からやってきました。
 妖怪恐怖の対象であるべきなのです。
 夜、カーテンを開けたら、そこにつるべ落としがいるかも…と想像したときのドキドキ感だけは忘れたくても忘れられないくらいオイラの原体験として根強く残っています。
 
 それでも、妖怪をここまで身近にしたという水木氏の功績は無視することはできないでしょう。
 とりあえず原作漫画の初期の頃の怪しげな雰囲気こそは、墓場の臭気を漂わせるものだと確信しています。
 思えば、アニメ版「ゲゲゲの鬼太郎」が良くなかったのかもしれない。なんだ、夢子ちゃんって?
 人生に色恋は無用!!!
 そもそも負の存在である妖怪とか怪物、怪獣が人間のために活躍するっていう間違ったヒーローもの大嫌いなんです。ゴジラやガメラも子供のヒーローになっちゃいけないんです。徹底的に疎まれ、恐怖され、倒さねばならない障害として存在するべきだと思っています。
 妖怪すらにも善悪二元論を適応して、なんとなく戦争っぽい対立をさせるってのは、ぶっちゃけ人間のエゴでしかないでしょう。
 妖怪にも自由を!!
 つーか(;´Д`)真面目な話、妖怪が意志を持って、その象徴する怪奇現象と異なることをしてしまったら、その時点で、その妖怪ではなくなってしまうような気がするんですが…。
 豆腐小僧は未来永劫、辻に立って豆腐を披露し続けなければならない宿命に縛られているわけです。それが、たとえば屋敷の中に存在するってことは定義上あってはならないわけです。
 …と、すると、まあ、物語は作りづらいわな(;´Д`)そこらへんが秀逸なのが京極夏彦とか「百物語byYOKO」なんでしょうね。
 
 なお、検索してて発見したマメ知識。
 前出の多田克己氏ですが、意外なところに出没していたようです。

 ま、過去の出来事を話題にしても、なにも生まれませんが。
 
 とにかく、不遇の時代を経たとしても、ひたすらに追求する専門分野って重要なんだと思います。
 多田克己さんには妖怪の知識のみならず、そういうことも教わったような気がします。
 オイラも、いろいろと興味が移り変わる人なんだけど、とりあえず本腰を入れて、他人に誇れるような主要な知識の柱を確立して行きたいなぁと思う今日この頃です。在野で頑張るってのには、そういうセールスポイントが必要なんでしょうよ。
 それは…哲学で大丈夫なのかなぁ(;´Д`)ライバルも多いしなぁ…。
 ま、おいおい、考えていくか。
 
【追記2004.11.29】
 そういえば水木しげる画が好きな人にお勧めのサイトを紹介し忘れてました(;´Д`)
 ■ドリヤス工場

Comments

水木しげる展私も行ってきましたよ☆
所持金少なくてグッズ売り場で後悔した一人です(爆)
私はアニメ版の可愛い鬼太郎大好きですけどねー。
グロい妖怪ばっか出てきたら夢に出そうじゃないですか(笑)
アニメ見るのは子供ですからね。
お守り代わりに可愛い鬼太郎がいるんじゃないでしょうか。
あんなん出てきても、鬼太郎がいるから大丈夫!って(笑)
私はそう思ってました。
子供にとってはあのアニメに出てくる妖怪のほとんどはリアルに怖いですからね。
今見るとユーモラスで可愛らしい造形でも。

Posted by: モロヘイヤ at 2004年11月28日 03:57

 おお、行かれましたか!
 我らが踊る黒猫亭でも昨日、行く予定だったんですが、やはり所持金の都合で断念せざるをえませんでした(ノД`、)目玉のオヤジさん付き茶碗とか売ってなかったっすか?
 アニメ版については賛否両論あるようですが、こちらのデータによると私が見ていたのは第3期ということで、放映当時のオイラは小学校4年生以降。
 多少は相対化して判断できる年代のはずで、無意識のうちに人格化された妖怪に怪訝さを感じ取っていたのかもしれないです。
 謎は残しておいた方が怖いじゃないですか(笑)。
 妖怪がトイレの順番を待っていたり、漫画を読んでいたりするのは面白くて可愛いんですけど、どうしても「妖怪?」って疑問が残ってしまうんです。
 それよりも文章でヌレオナゴみたいな状況説明を淡々とされた方が怖いと思うんですよね。
 なにせ美女に微笑まれて、笑顔を返しただけで襲いかかられて、ドアがずたずたに切り裂かれるんですよ!?(笑) まるで嫁の罠みたいで、戦慄ほとばしりまくりです(笑)。
 まあ、一番怖いものは人間そのものなんでしょうけど(笑)。

Posted by: 管理人 [URL] at 2004年11月28日 13:21
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