
2005年4月のゴールデンウィークが明けた日、都営線でも性差別が始まりました。
■女性専用車両@Wikipedia
なにげなく検索してみると、意外と賛否両論が噴出しているようです。
ここらへんにも大都市圏の交通事情がしのばれます(;´Д`)大変だもんねぇ。
■男性がいないと安心w@秒刊画像ファイルナビゲーター
■ありがたい女性専用車両@鈴木美潮のDonna
■女性専用車両潜入レポート@Nifty:Dairy Portal Z
■女性専用車両に反対する会
ここまで過敏に反応されるというのは面白い現象だと思います。
「女性と男性を区別して扱います」と明言している鉄道会社。
そして「なんで、女だけ?」と怒り狂い、男性と女性という差に固執する男性諸氏。
どちらも同じ穴のムジナに見えてくるから不思議です。
ですが、インターネット論客の方々の意見を聞いていると、どれもこれもが中学社会科レベルの「男女平等」意識を引きずっているようで、その上で「差別だ」とか「悪平等だ」とか言っているにすぎないように思えてきます。
あるいは「なんで、俺だけ?」という感情論もかなり見受けられます。
「平等」ってなんざんしょ?
とりあえず私が指摘したいのは「差別」と「平等」は対立語ではないということです。
つまり「差別」と「平等」が同時に成り立つ事態もありうるということ。
いわゆるアファーマティブ・アクションという考え方のことです。
…女性専用車両がどうかは、また別のお話ですが(;´Д`)
アファーマティブ・アクションという用語は、日常ではあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、主に人種差別などマイノリティに関わる状況では比較的良く耳にする言葉だと思います。
たとえば東京大学の入学試験において、いつもは定員60名なんですけど、東大には若くてピチピチしたギャルが少ないので、今年から特別に20名のギャル枠を設けて、一般受験者は残る40名の席を奪い合うことになりますよー、ってな措置のことである。【アファーマティブ・アクション】(affirmative action)
積極的改善措置。積極的差別改善措置。
あるいは「ポジティブ・アクション」とも呼ばれる。
不平等な待遇を受けてきた人種的・社会的少数派の人々に対し、教育や雇用の機会を一定の比率で優先的に 取り扱うなどの方策をとることによって、形式的な機会平等よりも実質的な結果の平等をめざすための特別措置のこと。
【絶対的平等】誰でもなんでも一律に同じように扱うこと。どの平等が良いのかなんて、一概には言えませんね。
(例)年貢は毎年誰でも5俵ずつ(NHK受信料)
【形式的平等】事実上の違いにもかかわらず一律に同じように扱うこと。
(例)年貢は収穫の10%(消費税)
【実質的平等】事実上劣位のものを有利に扱うなどして結果としての平等を求めること。
(例)年貢は庄屋が30%、貧農は5%(累進課税)
女性専用車両の理論的根拠としては、正しいかどうかは別にしても、このアファーマティブ・アクションがあります。
それを忘れて「性差別だ」と罵ることは意味をなしません。
だって、本当に差別なんだもん(笑)。
それが、アファーマティブ・アクションです。
性的犯罪の被害者は、痴漢だけでなく、レイプや盗撮も含めて、やはり圧倒的に女性がその中心を占めています。それは事実です。
痴漢に限ってみても、意外と多くの女性が痴漢の被害にあったと思っているようです。
本当に痴漢だったかどうかはさておき、被害にあったと思うだけでも厭な気分になることでしょう。
そして、リアル痴漢かどうかは、ぶっちゃけ、問題じゃありません。
ちょっとカバンがあたっていただけでも「痴漢かも?」と思ってしまうくらい、あたりまえのように痴漢という犯罪が起こりうる環境というものが、そもそも間違っているのです。
それは、なにも女性の被害妄想だと片づけるわけにはいかないでしょう。
男は女性を「性の対象」として考えがちです。
どうやら、男性の中には脳味噌まで精液に満たされている人が多いようで、混雑した車内で女性に密接すると、すぐに下半身にスイッチが切り替わっちゃったりするみたいです。
特に終電間際の酔客のタチの悪さといったら…(;´Д`)
車内で眠っている女友達の胸を鷲掴みにして逃げてったガキンチョなんかもいました(´Д`)…殺す。
また、実際に満員電車で出勤してみると、朝っぱらから臭そうなオヤジは密着してくるし、サラリーマンのカバンが脚に当たっているし、化粧臭いオバサンのパンチパーマが鼻先に迫ってくるし、まあ、男であっても不愉快極まりない朝を迎えることになるわけです。
女性なら、その嫌悪感たるや想像を絶するものでしょう。
男には絶対にわかりません。
見知らぬ男が密接する嫌悪感の凄まじさ。
実際に痴漢されるかどうかではなく、男性がそばにいるということが厭なのです。
おそらくはパーソナル・スペースも関係しているのでしょう。
以上のことから、女性にとっての満員電車は以下のように定義づけられます。
(1)満員電車は痴漢が起こりうる可能性に満ちている。
(2)満員電車は男が密接するから不愉快だ。
ゆえに、避難所として女性専用車両を設けることが認められるのです。
女性に「満員電車が厭ならば、オフピークしろ」と言うのは女性蔑視になります。
ワガママなオッサンのように「狭い」だのと勝手な文句を言っているわけではなく、満員電車を厭がる理由が「女性だから」というところから出ているからです。女性であるだけで、オフピークを推奨されてしまうのは、やはり女性蔑視以外の何物でもありません。
女性専用車両が嫌いな人こそが、オフピーク出勤すればいいんです。
それは性差別であっても男性蔑視にはなりません。
選択の自由であって、自己責任の範疇になるからです。
スターバックスのメニューに「モツ焼き」がないと言って激怒する人はいますか?
結局のところ、企業サービスに満足できなければ利用しなければいいだけです。
そんなにモツが食べたければ、北砂5丁目の仙台屋に行けばいいんです。
もちろん要望を伝えるのも自由ですが、それが反映されないからと怒るのは筋違いでしょう。
…まあ、もっとも公共交通機関は、そこらへんのサービス業よりも公共性が高いので、ちょっと事情は変わってきますけど。
つーことで、都営地下鉄を利用しながらも、あえて文句を言わせていただきます(笑)。
満員電車ってのが、そもそも変じゃないのか!?
あそこまで無数の他人と密着しつづける空間なんて他にありますか?
デパートのエレベーターだって、まだ鼻の頭を掻くぐらいの余裕はあります。
チークダンスやサルサにしても、外からの圧力がかかってないわけで、密着度としては満員電車に劣るわけです。つまり満員電車は社交ダンス以上のシャルウィー状態ってなわけです。
毎日毎日、あんな異常な空間に閉じ込められて、通勤しなきゃいけないってのは、女性じゃなくたって気が滅入ってくることでしょう。
そこで大胆な提案!!
電車をすべて廃止して、超高速の動く歩道にする!
それこそ電車の所要時間に匹敵するためには、えーと、時速80から100キロのスピードで動かす必要があるわけですが…(;´Д`)
そういえばネット論客の意見で、よく見受けられたのが「男性専用車両を用意しろ」というもの。
今まで説明してきたことから「平等」の暴走と切って捨てることもできるわけですが、あえて回答してみると、以下のようになります。もしも男性専用車両が欲しければ、求められる条件は次の一点だけ。
ほとんどの男性諸氏が不特定多数の女性と密着したときに生理的嫌悪感を覚えるようになること。
…まあ、無理だと思いますけど(´ー`)y-~~ つーか、んなもん乗りたくねぇし(笑)。
なお、この記事に対してのコメントについては、感情的なものには回答いたしません。
それ以外のコメントも回答するかもしれませんし、しないかもしれません。
私自身は別に賛成派でも反対派でもないんで。
要するに、つまんねぇ喧嘩は外でやってくれ(´ー`)y-~~