›2004年 11月 17日

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カラスの叫びを聞いたか?

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 すっごい以前に見た映画だが、ミニシアターで大旋風を巻き起こし、日本に「マリアカラス・ブーム」なるものを引き起こした映画がある。
「永遠のマリアカラス」
 
 価格: ¥4,935 (税込)

 
 マリアカラスというのは、オイラも門外漢ながら、その名は知っている世紀の歌姫。
 まあ、拙者が知っている噂ってのは「悪魔に魂を売って、その声を手に入れた」とか「いつも彼女の傍には使い魔が控えていた」などと若干オカルトに偏った流言飛語の類いなんですけどね。(ゎ
 この映画は実際のマリアカラスの録音を用いて、口パクの要領で役者が演技し、唄い踊るというもの。簡単に言えば、俳優陣のプロの演技と、マリアカラスという希代のオペラ歌手の歌声が同時に堪能できるという美味しい映画なわけだ。
 くわしいストーリーなどについては、こちらを参照してみて下さい。ひとりの女性の苦悩や自分自身へと対峙する姿などが描写された、ある意味、遅咲きの青春映画とでも呼べるような佳作です。
 それが例えば「伝説的な芸術家マリアカラスの伝記映画」だったら、本当につまらなかったと思うんですよね。人間、あまりにも自分と掛け離れた存在に対しては興味を抱けませんから。
 この映画の素晴らしい点は、そのマリアカラスの姿が、たとえばオイラに置き換えることもできるということ。
 人間が、自分自身のアイデンティティや自己像に対して葛藤するというのは、永遠の問題ですから。
 それを放棄した中年以降の恥知らずは、人間ではなく、むしろ生ける屍と呼んだ方がいいのかもしれません。

 ■GAGA公式(映画)
 ■東芝EMI公式(オペラ)

 さて、そろそろ生身のマリアカラスを巡る旅に出てみよう。
 日本中のオバさんたちが映画をきっかけにマリアカラスのCDを聞き出したように、実際のマリアの声を聞いてみよう。
 ちなみに、オペラを全然知らないオイラも聞いた瞬間に「すげえ!」と絶句しましたゆえに。
 
ベスト・オブ・マリア・カラス「カラス・イン・ポートレイト」
 
 価格: ¥1,801 (税込)

 むしろ、曲だけではなくて、オペラをそのまま観たくなってきますよね(´Д`)ミュージカルも好きだしな。オイラに向いているとは思う。
 
 続けて、そんなマリアカラスの人生を書籍でたどってみましょう。
 その愛に対して忠実に生きた人生については、以下のサイトも参考になります。
 ■井上篤夫の眼:マリア・カラス

 まずは、カラスから信望の高かったインタビュアーによる音楽面での軌跡を忠実にたどった評伝。
 たとえばこんな一節があります。
 著者がマリアに「伝記でも書かないか?」と誘ったときのこと、彼女はこう答えたそうです。
「私の伝記は、私が演ってきた音楽のなかにつづられているの。音楽こそ私が自分の芸術と人生を表現できる唯一の方法なんですもの。それに、真価のほどはどうであれ、レコードが私の物語を刻んでくれているわ。」
「マリア・カラス 聖なる怪物」
 
 価格: ¥5,040 (税込)

 そして、もう一冊。
 世紀のプリマドンナ、マリア・カラス(1923−1977)の生涯を、女性としての生き方に重点を置きながらノンフィクション小説のように描いた伝記だそうです。まあ、色恋沙汰にはあまりオイラは興味ありませんが(´ー`)y-~~
「マリア・カラスという生きかた」
 
 価格: ¥3,045 (税込)

 
 
 マリアカラス、1958年、フランスでのインタビュー。
 質問者の「若い人たちをオペラに引きつけるにはどうしたらよいか?」という問いに以下のように答えている。
 「演奏の水準を高いものにすることです。それは厳しい仕事と、犠牲と、心労と、自分自身への疑いと、なかなか理解されない危険を意味します。私は決して完全ではありません。完全なふりをしたこともありません。望むことはただ一つ、芸術のために闘うこと。たとえどんな代償が必要でも」
 
 オイラは趣味としての「芸術」愛好家だけど、それでもこの言葉は心に響く。
 芸術という領域を崇拝し、真摯に祈ること。
 その気高さだけは、どんな資本も肉欲も奪うことはできないだろう。
 
 そして人生を生きることは、そのまま芸術活動なのだ。
 「芸術ジャンル:生命」
 それこそが人生の学。

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